この暗記大全の使い方
選択問題は「用語の定義」「概念どうしの区別(対比)」「◯個の分類」「人名と理論の対応」を狙って出ます。本資料はその4点を軸に、講義(IK本 序章〜第21章)の知識点をすべて拾って整理しています。
- 赤字=スライドで強調されたキーワード(最重要)。青字=対になる概念・軸。
- 対比表は選択肢の入れ替えで狙われやすい箇所。左右を逆にした選択肢に注意。
- 緑枠=人名・理論(「誰が唱えたか」型の問題対策)。黄枠=引っかけ注意。
- 各回末の一問一答(クリックで展開)で理解を確認。
全体像:企業のマネジメント=環境(Ⅰ部)/組織(Ⅱ部)/矛盾と発展(Ⅲ部)の3つ+経営者と統治(Ⅳ部)。この4部構成が背骨。
第1回
ガイダンス ― 企業のマネジメントとは
IK本 序章KEYWORD
企業付加価値技術的変換情報蓄積体創発性協働環境のマネジメント組織のマネジメント矛盾と発展のマネジメント経営の階層構造
1. 経営学の3分野と経営管理論の位置
| 分野 | 問い | 別名 | IK本 |
|---|---|---|---|
| 経営戦略論 | 環境に適合する戦略は? | 環境のマネジメント | 第Ⅰ部 |
| 経営組織論 | 組織をいかに運営するか? | 組織のマネジメント | 第Ⅱ部 |
| 経営管理論 | 経営(management)をいかに管理(administration)するか? | 下位分野あり | ― |
- 経営管理論の下位分野=人事管理(ヒト)・Operations Management(モノ)・財務管理(カネ)・ITマネジメント(情報)。
- 3分類は厳密ではなく、互いに重複・関連する(戦略は組織に影響、人事管理は組織論でも扱う)。
IK本=伊丹・加護野『ゼミナール経営学入門』。日本の経営学のCOE(中核的研究拠点)は2つ=伊丹敬之(一橋大)/加護野忠男(神戸大)。
2. 「企業」とは何か
企業の定義:「技術的変換という仕事を行い、それによって付加価値という成果を生み出すシステム」。
- 付加価値=売上金額 −(外部から購入した投入物への支払金額)。企業の存続意義を測る基本指標。
- 付加価値 → 人件費・借入金の金利 を支払い、残りが利益(株主への配当・社内留保)。
- 企業は需要と技術をつないでいる。変換の経済効率(=生産性)が企業存在の最も基本的な意義。
企業の3つの側面
- 情報蓄積体:知識と情報を蓄積(基礎研究/日常業務・kaizen/学習が土台)。個人に還元しきれない = システムの創発性。「企業は人なり」。
- ヒトの結合体:協働(協力して働く)で個人の限界を超える。
- カネの結合体:資金調達(借入・出資)は性格が異なる。企業はヒト+カネの二面性を持つ。
3. 「マネジメント」とは ― 4つのマネジメント
| マネジメント | 向き | 内容 | 伝統的分野/IK本 |
|---|---|---|---|
| 環境のマネジメント | 外向き | 外部世界との関係づくり(環境=企業外部のすべて) | 経営戦略論/第Ⅰ部 |
| 組織のマネジメント | 内向き | 本質は協働を促すこと。“Doing things through others” | 経営組織論/第Ⅱ部 |
| 矛盾と発展のマネジメント | 両者の対立 | 外向きと内向きの矛盾(トレードオフ)を解決 | 第Ⅲ部 |
【図1】市場の中の企業(=環境の全体図。構造的関係として第5回で再登場)
企業を中心に4つの市場+政府が取り巻く。うち資本市場・労働市場との関係が長期的な「構造的関係」。
| 企業を取り巻く環境 | 相手 |
|---|---|
| 資本市場 | 資金供給者 |
| 労働市場 | 被雇用者 |
| 原材料市場 | 原材料供給者 |
| 製品市場 | 顧客・競争相手 |
| 政府 | 全体を取り巻く |
企業を中心に、4つの市場+政府が取り巻く。うち資本市場・労働市場との関係は長期的な「構造的関係」(第5回)。
組織のマネジメントの本質は「複数の人間を制御・支配すること」ではない。「支配・統制パラダイム」では人は動かない。→ 協働を促すこと。
- 矛盾:環境(変化・革新)と組織(規律・安定)は対立。矛盾の解決2方法=①どちらかを取り他を退ける/②二者択一せず発展的に模索(=自己変革につながる)。
- 経営の階層構造:3つのマネジメントはトップだけでなくミドル(管理者)にも同じ要請。組織は入れ子(階層)システム。
- 経営者の統治=コーポレートガバナンス(第Ⅳ部)。
一問一答でチェック(第1回)
- 付加価値の定義は?
- 売上金額 −(外部から購入した投入物への支払金額)。企業の存続意義を測る基本指標。
- 企業存在の「最も基本的な意義」は?
- 変換の経済効率(=付加価値の創出効率=生産性)。
- “Doing things through others” はどのマネジメントの本質か?
- 組織のマネジメント(=協働を促すこと)。
- 個人に還元しきれない情報蓄積体が持つ、要素に還元できない性質を何というか?
- 創発性(創発, emergence)。
- 環境と組織のマネジメントの対立を何と呼ぶか?
- 矛盾(トレードオフ)。→ 矛盾と発展のマネジメント(第Ⅲ部)。
- 3つのマネジメントはトップだけに求められるか?
- 否。ミドル(管理者)にも同じ要請。組織は入れ子=階層システム。
第2回
戦略と差別化
IK本 第1章・第2章KEYWORD
事業戦略(競争戦略)企業戦略(事業構造の戦略)情報的経営資源差別化戦略ファイブ・フォース・モデル比較優位性肯定技術/否定技術ニッチ戦略
1. 戦略の定義
最簡:戦略=「製品市場との関わり方の基本方針」。
| 内容 | ポイント | |
|---|---|---|
| 第一の定義 | 市場の中の組織としての活動の長期的な基本設計図 | 5KW=市場/組織/活動/長期的/基本設計図 |
| 第二の定義 | 将来のあるべき姿と、そこに至る変革のシナリオ | ①目標そのものは戦略に入らない ②変革のシナリオが戦略の一部 |
組織レベルによる戦略の区別(頻出)
| レベル | 別名 | IK本 | |
|---|---|---|---|
| 事業戦略 | 一事業を担当する事業部長レベル | 競争(の)戦略 | 第2・3章 |
| 企業戦略 | 全社・社長レベル | 事業構造(の)戦略 | 第4・5章 |
戦略(strategy)=上位の基本設計図/戦術(tactics)=下位の細かな活動計画。混同・逆転に注意。アンゾフは「戦略的/管理的/業務的」意思決定に区分。
2. ポジショニングと経営資源
- 戦略成功の2条件:外向き=ポジショニング(市場での位置取り)/内向き=資源・能力。両方必要。
- ポジショニング・スクール(米に多い) vs 経営資源スクール(日に多い)。
経営資源の2軸と情報的経営資源
- 汎用性=特定企業に固有でない度合い/固定性=外部調達の困難さ。両者は負の関係。
- 競争優位の源泉=情報的経営資源(汎用性が低く固定性が高い)。例:ノウハウ・技術・熟練・顧客情報(内部)、信用・イメージ・ブランド(外部)、組織文化・モラール(人)。
- 情報的経営資源の3性質:①カネで買えないことが多い ②つくるのに時間がかかる ③同時多重利用できる。
- 情報の特徴:同時に複数利用可/使い減りしにくい/結合で新情報(=イノベーション=新結合)。
- ヒトは情報的経営資源の担い手(だから重要)。
見えざる資産のダイナミクス
- 蓄積の2ルート:①直接ルート(広告・研究で直接蓄積)②業務副次ルート(日常業務の副産物)。②が重要(深く堅固)。
- 戦略⇄見えざる資産の双方向ダイナミクス(昨日の資産が今日の戦略を、今日の戦略が明日の資産を生む)。
コア・コンピタンス経営:プラハラード&ハメル。資源ベース戦略論の中核概念。
3. 差別化戦略(第2章)
- 2要因=ターゲティング(顧客を誰と考えるか)と競争相手を誰と考えるか。競争相手は意外なところに(顧客自身/代替品)。
- 事業の定義(ドラッカー「われわれの事業は何か」)。例:鉄道業=輸送サービスか鉄道事業か。
ファイブ・フォース・モデル:ポーター(M. Porter)。業界構造を決める5つの力=既存の競争・顧客・供給者・新規参入の脅威・代替品の脅威。
【図2-1】ファイブ・フォース・モデル
顧客・競争相手だけでなく、供給者・新規参入・代替品を含めた5つの力で業界構造を分析する。
- 差別化の鍵=比較優位性+顧客の心を引き寄せる(両者は必ずしも一致しない)。ニーズは「束」、ニーズの核を差別化ポイントに(参考:マーケティングミックス)。
- 競争の武器は4つ=価格・製品・サービス・ブランド。差別化の3注意:①すべての要素で最低限の許容水準を満たす ②ニーズの核の選び方は複数解あり(トヨタ=サービス/ホンダ=製品)③ポイントを決めるだけでなく具体化する体制が必要。
- 個性の主張による差別化(ソニー「ソニーらしさ」、スタバ)/微妙な差異の集積(トヨタ)。
ダイナミックな差別化 ― 市場は変化する
市場変化の3つ:①競争の焦点の変化 ②ニーズの進化 ③技術(シーズ)の進化(②③は同時に起こりやすい)。差別化のスタンス2=焦点に合わせ武器を変える/得意な武器を定め複数の製品・セグメントで焦点に適合する部分を作る。
| 製品ライフサイクル | 導入・成長期 | 成長後期〜成熟期 | 成熟期 |
|---|---|---|---|
| 競争の焦点 | 製品差別化 | サービス差別化 | 価格 |
| 肯定技術 | 否定技術 | |
|---|---|---|
| 意味 | 既存技術(旧)。現ニーズに対応し収益源 | 新技術(イノベーション)。肯定技術の価値を否定 |
イノベーションのジレンマ:クリステンセン(否定技術の開発は自社の既存ビジネスを衰退させるため社内で反対が起きやすい)。両者を持つ戦略=両利きの経営:オライリー。
- 反撃への対抗策2:①反撃を予想しシナリオを用意し段階的に実行 ②反撃しにくい戦略=(2-1)反撃意欲を削ぐ(競争相手のドル箱の代替品を出し共食い=カニバリゼーションを誘う)/(2-2)反撃に障害をつくる(特許で技術的障害)。コスト優位性も有効。
- ニッチ戦略=すき間市場を狙う=競争を避ける戦略。「非競争を志向することが競争戦略」というパラドックス。すき間ニーズ3タイプ=①顧客も企業も知っている(宅急便)②顧客は潜在的に知るが企業が気づかない ③両方気づいていない(ファミコン・電卓)。
一問一答でチェック(第2回)
- 「競争戦略」と呼ばれるのは事業戦略か企業戦略か?
- 事業戦略(=競争戦略、事業部長レベル)。企業戦略=事業構造の戦略、社長レベル。
- 汎用性と固定性の関係は?
- 負の関係(汎用性が増えると固定性は減る)。競争優位の源泉は汎用性が低く固定性が高い情報的経営資源。
- 情報的経営資源の3性質は?
- ①カネで買えない ②時間がかかる ③同時多重利用できる。
- ファイブ・フォース・モデルの提唱者は?
- ポーター。
- 肯定技術・否定技術の開発が社内で反対されやすい現象を何という?
- イノベーションのジレンマ(クリステンセン)。
- ニッチ戦略の逆説とは?
- 非競争を志向することが競争戦略である、というパラドックス。
- 競争相手の製品どうしが自社内で食い合う現象を何という?
- 共食い(カニバリゼーション)。反撃意欲を削ぐ戦略で利用される。
- 市場変化の3つは?
- 競争の焦点の変化/ニーズの進化/技術(シーズ)の進化。
第3回
ビジネスシステムと事業ポートフォリオ
IK本 第3章・第4章KEYWORD
競争優位ビジネスシステム系列カンバン方式競争ドメイン多角化選択と集中事業ポートフォリオ企業ドメインPPM
1. 2レベルの競争優位とビジネスシステム
- 競争は2レベル:①顧客接点の差別化(第2章)②ビジネスシステム(供給システム全体の優位)。業務活動の流れ=バリューチェーン。
- ビジネスシステム=事業を行う資源と、それを活用する仕組みのシステム(例:FedExのハブ・アンド・スポーク)。模倣困難(表面から見えにくい/蓄積に時間)。
- 系列(日本)=少数取引企業間の長期的協力関係 → カンバン方式(JIT)=中間在庫を極力なくす。GM 1万2500社 vs トヨタ300社。
ビジネスシステム構築の3つの基本決定
- ①分業関係の構造(Make or Buy/他者との関係。ファブレス)②情報・モノ・カネの流れの設計(コンビニPOS)③調整と規律のメカニズム(調整=カンバン、規律=複社発注=「見える手による競争」)。
優劣の3基準
- ①有効性(顧客に価値)②効率性(経済効率)③模倣の困難性。効率性と有効性はトレードオフのことが多い。
- 模倣を困難にする方法:ビジネスモデル特許(例:Amazonのワンクリック特許)/小さな工夫の積み重ね(京セラ)/ビジネスシステムの不断の進化(セブン-イレブン)。
競争戦略は3つの選択=①どの製品・市場セグメントを対象とするか ②どう差別化するか ③どんなビジネスシステムを構築するか。①と③(構造的選択)を「面」で表したものが競争ドメイン(=個々の事業の競争の場)。ビジネスシステム変化は競争ドメインを縦(デル:直販)/横(ヤマト:代引、セブン:銀行業)に動かす。
2. 多角化の論理
| 3つの論理 | 内容 |
|---|---|
| 範囲の経済(最重要) | 未利用資源の活用(副産物/情報的資源の他事業活用) |
| リスクの分散 | 複数事業でリスクヘッジ(味の素) |
| 成長の経済 | 成長プロセス自体が経済的メリット(コスト構造変化+心理的エネルギー)。規模の経済とは別物 |
相補効果(コンプリメント, 1+1=2:遊休設備の活用)と相乗効果(シナジー, 1+1=3:技術の応用)を混同しない。多角化の核は相乗効果、特に時間差のダイナミックシナジー(エプソン:時計→インクジェット)。
3. 選択と集中・ドメイン
- 事業ポートフォリオ=多角化で生じた事業群の組み合わせ全体(元は金融用語)。
- 進出判断3基準:①発展性 ②競争力 ③他分野への波及効果(資源蓄積効果/心理的効果)。あえてオーバーエクステンション(背伸び)もありうる。
- 集中=「限度を超えた分散」を避けるため(横並び投資・再投入投資が分散を招く)。経済的論理=差別化の拡大、組織的論理=組織の焦点。
企業ドメイン(企業全体の活動分野)と競争ドメイン(個々の事業の競争の場)は別概念。第4章の「ドメイン」=企業ドメイン。
- ドメイン表現の3軸:市場/顧客・機能・技術/能力。望ましい表現の3条件=方向性と広がり/自社の強み/手ざわり感覚。
- 事業関連性:凝集度で集約型(収益性・範囲の経済に有利)/拡散型(成長・リスク分散に有利)。つなぐ鍵=市場関連資源/技術関連資源。
4. PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)
PPM:ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)が開発。縦軸=市場成長度(魅力度)、横軸=市場シェア(競争力)。円=事業、円の大きさ=売上構成比。積み上げ方式の3問題(必要度把握難/相対比較難/全体像づくり難)を解決。
【図4-3】PPM ― 4つの象限
高シェア×高成長=花形/高シェア×低成長=金のなる木/低シェア×高成長=問題児/低シェア×低成長=負け犬。
| 高成長率 | 低成長率 | |
|---|---|---|
| 高シェア | 花形商品(資金流入も投下も大。将来の金のなる木) | 金のなる木(大きな収益源。将来性は低い) |
| 低シェア | 問題児(投下必要+優位改善必要) | 負け犬(将来も収益見込めず。戦略的撤退) |
- 理想配分:負け犬は持たない/金のなる木だけでは将来不安/花形だけでは資金難 → 問題児を選択的に抱え、金のなる木へ育てる。
- PPMの問題点2:①情報的資源(見えざる資源)が考慮されない ②モラールの問題(低評価事業の動機づけが難)。
一問一答でチェック(第3回)
- カンバン方式の別名と目的は?
- Just-In-Time(JIT)。中間在庫を極力なくす。後工程が前工程に生産を指示。
- 相補効果と相乗効果、1+1=3になるのはどちら?
- 相乗効果(シナジー)。相補効果は1+1=2。
- 「規模の経済」と混同しやすい多角化の論理は?
- 成長の経済(成長プロセス自体がもたらすメリット)。
- 企業ドメインと競争ドメインの違いは?
- 企業ドメイン=企業全体の活動分野/競争ドメイン=個々の事業の競争の場。
- PPMの縦軸・横軸は?
- 縦=市場成長度(魅力度)、横=市場シェア(競争力)。
- 低シェア・高成長率の事業はどの象限?
- 問題児。優位改善に成功すれば金のなる木になりうる。
第4回
企業構造と国際化
IK本 第5章・第6章KEYWORD
撤退障壁境界線の書き換えM&ATOB戦略的提携国際化の発展段階技術移転カントリーリスクマルチドメスティック/グローバル/グローカル
1. 撤退と企業の境界線
- 撤退障壁4つ:①取引関係者への影響(信頼失墜)②組織への心理的マイナス ③責任問題 ④従業員の雇用(最大の問題)。
- マイナスを小さくする工夫:完全廃業・営業権譲渡/事業移管/事業統合。
- 撤退判断=新事業選択と同じ論理+ファイブ・フォース。GEの撤退ルール「世界で1位か2位になれないなら撤退」(ウェルチ)。PPMは撤退への納得性づくりに使う。
境界線書き換えの5タイプ(頻出)
| タイプ | 内容 | 資本 |
|---|---|---|
| ①事業移管 | Aのイ部分がBへ移動 | 合体 |
| ②事業統合 | AのイとBのロを切り出し新会社 | |
| ③企業買収 | Aが丸ごとBへ。経営権はB | |
| ④企業合併 | AとBが合併し新スタート。経営権不明確 | |
| ⑤事業独立 | Aから事業イが分離独立(MBO・のれん分け) | 分離 |
- ③+④=M&A(日本はM=合併、米国はA=買収が多い)。合意あり=友好的、合意なし=敵対的(同意なき)M&A。市場で高値買収を宣言=TOB(公開買付け)。
- M&Aリスク4:①情報が限られる ②経営者の心理・思惑 ③統合は意外に難しい ④重要資源の喪失(社員モラール低下)。
- 戦略的提携=独立性を維持したゆるやかな結合(ライセンス供与・技術提携・共同開発・合弁など)。情報的経営資源は市場調達が難しい(①価格をつけにくい ②パッケージ化しにくい)ため有効。
- 境界線書き換えで起こる経済的事象2:①資源合体(規模・範囲の経済を享受/重複投資のムダ削減)②事業地図の塗り替え(=産業構造の再編成。資産とヒトの企業間分布が変わる。例:バブル後の金融再編)。
境界書き換えのマネジメント=事業合理性(経済合理性)と組織合理性(人間集合体としての統一性)の確保。再編ジレンマ3=必要性と能力のすれ違い/魅力と競争の激しさ/組織の慣性。
2. 企業の国際化
- 動機:本源的=①市場を求めて ②比較優位資源を求めて/派生的=③国際政治との調和(貿易摩擦回避)④国際経済との調和(為替リスク)⑤マネジメント効率化。
国際化の発展段階(順序・頻出)
| ①輸出入 | ②摩擦回避型投資 | ③コスト優位型投資 | ④市場立地型投資 | ⑤グローバル化 |
- 国境で変わる3=市場環境/政治(軍事)制度/文化と言語。
- 国境を越える3=情報的経営資源(≒技術移転)/付加価値/文化。これに伴う問題3=技術の空洞化・雇用の空洞化・文化摩擦。
- 国のポートフォリオ4基準:発展性/競争力/波及効果/カントリーリスク(=政治リスク+為替変動リスク、国際化固有)。
| 戦略 | 内容 | 効率化 |
|---|---|---|
| マルチドメスティック | 国ごとに対応した製品・生産 | グローバル効率化が難しい |
| グローバル | 全世界共通の製品 | 効率化が可能 |
| グローカル | 両者の中間 | ― |
- 資源移転:ハードの技術は移転可能性が高いが、ヒューマンウェア(機械・システム・人の関わり方)の移転は難しい。目指すは「ドーナツ現象」でなく「ピザの拡大現象」。国際化は経営の政治化を招く。
【図6-4】産業特性による4タイプ(横軸=国際統合の必要性/縦軸=現地適応の必要性)
| 統合の必要性 低 | 統合の必要性 高 | |
|---|---|---|
| 適応の必要性 低 | 多様な戦略(例:食品) | グローバル戦略(例:テレビ・VTR・LSI・自動車) |
| 適応の必要性 高 | マルチドメスティック戦略(例:トイレタリー用品) | グローカル戦略(例:コンピュータ・医薬品・通信システム) |
一問一答でチェック(第4回)
- 撤退障壁のうち「最大の問題」は?
- 撤退事業で働く従業員の雇用の問題。
- 企業買収と企業合併、経営権が明確なのはどちら?
- 買収(経営権はB=買収側)。合併は経営権が明確でない。
- TOBとは?
- テイクオーバー・ビッド(公開買付け)。市場価格より高い買収価格を宣言し株式を買収。
- 国境を越える3つのものは?
- 情報的経営資源(技術移転)/付加価値/文化。
- カントリーリスクの2要素は?
- 政治リスクと為替変動リスク。
- 全世界共通の製品で効率化を実現する国際戦略は?
- グローバル戦略。
- 【図6-4】国際統合の必要性が低く、現地適応の必要性が高い産業(例:トイレタリー用品)の戦略は?
- マルチドメスティック戦略。統合・適応ともに高い(コンピュータ等)=グローカル戦略。
第5回
資本構造・雇用構造のマネジメント
IK本 第7章・第8章KEYWORD
構造的関係自己資本/他人資本有限責任所有と支配の分離直接金融/間接金融資本コスト終身雇用年功序列企業別労働組合ジョブ型/メンバーシップ型
1. 資本構造のマネジメント(第7章)
構造的関係=社会の仕組み・制度により生まれ、一度作られると長期に存在し続ける関係(資本市場・労働市場との関係)。原材料市場・製品市場の日常的取引とは異なる。
| 調達方法 | 返済 | 見返り | 呼称 |
|---|---|---|---|
| 出資 | 返済義務なし | 配当 | 自己資本(持ち分資本) |
| 借り入れ | 返済義務あり | 金利支払い | 他人資本 |
- 企業形態:個人企業(無限責任)/法人企業(株式・合名・合資・合同)。有限会社は2006年会社法施行後は新設不可。
- 株式会社の3特徴:①全出資者が有限責任 ②持ち分の証券化・譲渡可能 ③会社機関(取締役会・株主総会での選出)。
株式会社のメリット/問題点
- メリット3:①設立・改廃が容易(ゴーイングコンサーン=継続企業)②資源(資本・経営者)調達が容易 ③権力関係が明確(資本多数決=一株一票、「一人一票」とは違う)。
- 問題点2:①経営者と株主の利害対立 ②所有と支配の分離(株式分散で株主の支配力が失われ、経営者が支配)。
資金調達の3源泉と金融ルート(頻出対比)
| ルート | 内容 | 向く資金 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 直接金融 | 資本市場から直接(株式・社債) | 成長資金・設備・研究 | 緊急資金に不向き |
| 間接金融 | 金融機関経由(銀行借入) | 緊急資金+成長資金 | メインバンク・クレジットライン |
| 内部金融 | 市場を経由しない内部留保 | ― | 最もリスク小 |
- 資本構成=3資本源(株主/負債/内部)の比率選択。課税面:利子は損金算入で節税、配当は損金算入できない(株主資本は課税面で不利)。
- 自己資本=株式資本+内部資本。自己資本比率=財務健全度の指標(トヨタ=無借金経営)。
- 資本コスト:借入=金利/株主=配当+株価維持コスト/内部=機会コスト。合計が最小になるよう比率を決める。
- 経営の独立性:借入=銀行介入リスク/株主=介入リスク/内部留保=経営者が自由に使え独立性への影響ほぼなし。
- 株主構成:安定株主が望ましい。協力インセンティブ=従業員持株制度/株式持ち合い。株主至上主義(会社は株主のもの)と対立。
2. 雇用構造のマネジメント(第8章)
- 3つの基本選択:①雇用慣行 ②雇用構成(正社員vsパート、ストック型vsフロー型)③労使関係。
- 雇用慣行4:期間/保証/仕事のあり方(メンバーシップ型⇄ジョブ型)/賃金(年功制⇄成果主義)。
- 労働組合組織率=約16.0%(2025年)。春闘=毎年2月頃からの賃上げ交渉。労使関係を扱う分野=労務管理論(経営学)・労働経済学(経済学)・両者の融合=労使関係論。
雇用の2つの考え方(頻出対比)
| スキルベース=ジョブ型 | ヒトトータル=メンバーシップ型 | |
|---|---|---|
| 流動性 | 高い(移動可能なスキル中心) | 低い(企業特異性が生まれる) |
| 労働組合 | 産業別労働組合 | 企業別労働組合 |
| 地域 | 欧米に多い | 日本に多い |
日本的経営の三種の神器:①終身雇用(実態は長期雇用、新卒中心)②年功序列(年齢に応じ賃金・地位が上昇)③企業別労働組合。すべて雇用構造に関連。働く人による「見えざる出資」を生む。
- 日本的雇用の長所:①一体感・所属感 ②企業特異的熟練の形成。短所5:固定費増/資源配分の非効率/雇用の二重構造/若手の機会不足/自由感の欠如。
- 選択論理2=経済的(インセンティブとリスク)/心理的。企業は「経済活動の場」+「社会生活の場」の二面性。
一問一答でチェック(第5回)
- 返済義務がなく配当で報いる資金は自己資本か他人資本か?
- 自己資本(出資)。借り入れ=他人資本。
- 株式分散により株主の支配力が失われる現象は?
- 所有と支配の分離。
- 緊急資金の調達に向くのは直接金融か間接金融か?
- 間接金融(銀行借入)。直接金融は成長資金向き。
- 内部留保の資本コストは何か?
- 機会コスト(より効率的に使えば得られたはずの利得)。
- ジョブ型雇用が生む労働組合の形態は?
- 産業別労働組合。メンバーシップ型=企業別労働組合。
- 日本的経営の三種の神器は?
- 終身雇用・年功序列・企業別労働組合。
第6回
経営と個人・組織構造
IK本 第9章・第10章KEYWORD
意思決定心理的エネルギー三つの働きかけ経営システム経営理念自己組織化職能別組織事業部制組織マトリックス組織SBU
1. 組織と個人、経営の働きかけ(第9章)
マネジメント=組織メンバーを制御することではない。協働作業を統御する(促し・率い・舵取りする)こと。
- 人々の活動2種:業務行動(現在の協働成果を決める)と学習(将来のポテンシャルを決める)。学習が特に重要。
- 行動=ベクトル。方向=意思決定、大きさ=心理的エネルギー(やる気)。経営者は間接的にのみ働きかけできる。
- 意思決定2タイプ:ルーティン化/問題解決型。意思決定の4基礎要因=①目的 ②情報・知識 ③思考様式 ④感情(心理的エネルギーは特に④感情に依存)。
三つの働きかけ(フレーム・最重要)
| 働きかけ | 中身 | 詳述 |
|---|---|---|
| ①戦略 | 組織へ浸透・共有 | 第Ⅰ部 |
| ②経営システム | 組織構造/インセンティブ/計画とコントロール | 第10〜12章 |
| ③理念と人 | 経営理念(組織文化)/リーダーシップ/人事 | 第13〜15章 |
【図9-3】三つの働きかけ ― 経営者は間接的に働きかける
経営者が直接いじれるのは左端の3手段だけ。それが個人の4基礎要因を介して業務行動・学習へ(=「任せること」)。
直接操作できるのは全体像の最下部のみ。下端〜上端に距離があり効果は拡散。「経営とは任せること/任して任さず」(松下幸之助)。
- タテの影響(他律)とヨコの相互作用(自律)。ヨコで自然に起こる協働=自己組織化現象。組織のマネジメントは「自律と他律の併存」。
2. 組織構造(第10章)
組織構造=組織における分業と調整の体系。
5つの基本設計変数
| 変数 | 内容 | 体系 |
|---|---|---|
| ①分業関係 | 職能→職務へ細分化 | 分業の体系 |
| ②権限関係 | 集権⇄分権 | |
| ③部門化 | 統制範囲(管理の幅)で階層が決まる | 調整の体系 |
| ④伝達と協議 | タテ基本+ヨコ(リエゾン=連絡係) | |
| ⑤ルール化 | プログラム化。「例外による管理の原則」 |
- 分業の長所:単純化/専門的熟練。短所3:単調化・疎外感/流動性低下/コンフリクト助長。設計で考慮すべき4=情報の流れ/コンフリクト/人材/副次効果。
全社的組織構造(頻出対比)
| 職能別組織 | 事業部制組織 | |
|---|---|---|
| 集権/分権 | 集権的 | 分権的 |
| 長所 | 専門化の利益・規模の経済 | 事業ごとの意思決定が速い |
| 短所 | 部門間コンフリクト・トップ負担大 | 資源・職能の二重投資 |
| 有効な場面 | 事業・製品が少なく強力なトップがいる | 複数事業を営む企業のほとんど |
- マトリックス組織=二重投資への対応。弱点=一人に複数の上司(権限・情報が複雑化)。
- SBU(戦略的事業単位)=環境変化で事業部のくくりに問題が出たとき、戦略策定単位を既存事業部制の上に作る。
組織構造の4トレードオフ=集権/分権・分化/統合・調和/コンフリクト・戦略/効率。基底は「自律(部分志向)と規律(全体志向)」。単純なバランスでなくダイナミックなバランス=「組織はゆれ動く」。
一問一答でチェック(第6回)
- 行動ベクトルの「方向」と「大きさ」を決めるものは?
- 方向=意思決定、大きさ=心理的エネルギー(やる気)。
- 意思決定の4基礎要因は?
- 目的/情報・知識/思考様式/感情。
- 経営者の「三つの働きかけ」は?
- 戦略/経営システム/理念と人。
- 現場でメンバーが自律的に協働する現象は?
- 自己組織化現象。
- 規模の経済が実現しやすいのは職能別組織か事業部制か?
- 職能別組織(専門化・集権)。
- 一人に複数の上司ができる組織形態は?
- マトリックス組織。
第7回
インセンティブ、計画とコントロール
IK本 第11章・第12章KEYWORD
インセンティブ(誘因)要求五段階説人事考課成果主義的人事組織均衡論計画コントロールPDCA逆機能
1. インセンティブシステム(第11章)
バーナード(Barnard):組織の本質的要素は人々が快く協働へ貢献しようとする意欲。適当な誘因(インセンティブ)の提供が組織存続上最も強調されるべき任務。
欲求・モチベーション=個人が持つもの/インセンティブ(誘因)=組織が与えるもの。この区別が狙われる。
マズロー(Maslow)要求五段階説:①生理的 ②安全 ③愛情(社会的)④尊厳 ⑤自己実現。低次が満たされて初めて上の欲求が現れる。
【マズロー】要求五段階説(低次 → 高次)
下の欲求が満たされて初めて、一段上の欲求が現れる。企業のインセンティブは各段に対応する。
- 組織が与えるインセンティブ5=①物理的(金銭)②評価的 ③人的 ④理念的 ⑤自己実現的。
- 評価報酬システム=人事評価制度+賃金制度。根幹=人事考課。
- 設計3点=中心(カネ/権力/名誉/仕事/自由)/バランス/尺度(=組織業績への貢献)。
組織維持の誘因理論=組織均衡論(バーナード&サイモン):分配される誘因と組織業績への貢献が釣り合うことが組織維持に必要。
- 貢献の測定=フロー貢献+①ストック蓄積への貢献(短期/長期)②調和づくりへの貢献(個人/集団)。
- インセンティブの経済:①物質依存を小さく ②分散(一人に集中させない)③非減算的(評価軸を多様に)。
- 成果主義の難しさ3:能力の適正利用/組織貢献の測定/評価への納得性確保。
- 4トレードオフ:燃える人とくさる人/競争と協調/リスクと努力/過去と将来。インセンティブミックスは成長により作りやすくなる。
2. 計画とコントロール(第12章)
計画=事前に将来の行動案を練る/コントロール=行動後、計画通りに進まないとき修正する。ここでのコントロールは他人への「制御」ではない。サイクル=PDSC / PDCA。
- 個人に必要な理由:①不確実な環境(計画と実績のギャップ検知)②協働メンバーとの調整(事前計画型のほうが調整頻度・管理負担が少ない)。
- コントロール2種:制御としての(自分で行う→フィードバックコントロール)/影響としての(上司→部下、業績評価による)。
- 計画コントロールシステム=情報がベース。組織的意義=コミュニケーションの場/影響の場/横断的評価の場。
- 設計:計画5パラメータ(主体=ボトムアップ(積み上げ)/トップダウン、修正=ローリング計画)。コントロール5パラメータ(目標変数の測定=ヤマトの未達率)。
逆機能を忘れるな:計画への過度な傾倒=分析マヒ症候群/過度なコントロール=閉塞感。原因=人間の特性+人間についての誤解(サイモンの限定合理性、行動経済学のネガティブバイアス)。カーネマン『ファスト&スロー』。
一問一答でチェック(第7回)
- 「個人が持つもの」と「組織が与えるもの」の区別は?
- 欲求・モチベーション=個人が持つ/インセンティブ(誘因)=組織が与える。
- 要求五段階説を唱えたのは誰か?低次→高次の順は?
- マズロー。生理的→安全→愛情→尊厳→自己実現。
- 誘因と貢献の釣り合いを論じた理論と提唱者は?
- 組織均衡論(組織維持の誘因理論)、バーナード&サイモン。
- 計画とコントロールのサイクルの略称は?
- PDSC/PDCA。
- 計画への過度な傾倒による弊害を何という?
- 分析マヒ症候群。
- ヤマト運輸がサービス水準の測定に用いた指標は?
- 未達率(配達予定日までに配達できなかった率)。
第8回
経営理念と組織文化
IK本 第13章(+ドラッカー)KEYWORD
経営理念組織文化価値観パラダイム行動規範逆機能
1. 経営理念とは
- 経営理念=2点についての基本的考え方:①組織の目的(この企業は何のために存在するか)②経営行動の規範。
- 必要とされる3理由:①理念的インセンティブ(モチベーションのベース)②判断基準 ③コミュニケーションのベース。
セルズニック(Selznick):組織のリーダーの本質的役割は、組織に理念を注入することだ。
2. 組織文化とは
組織文化=組織メンバーが共有する、ものの考え方・見方・感じ方(企業文化・組織風土・社風)。組織文化=価値観+パラダイム。
パラダイム=環境についての世界観と認識・思考のルール/枠組み。もとは科学史家トーマス・クーンの概念。
| 要素 | 内容 | 共有の意義 |
|---|---|---|
| 価値観 | 何が大切かの共有 | モチベーション/判断基準/コミュニケーション |
| パラダイム | 世界観+認識・思考のルール | コミュニケーション/行動への自信/学習効果 |
| 行動規範 | 価値観・パラダイムの具体的表現(抽象性を補う) | 柔軟な調整/意思決定の迅速化 |
3. 生成・共有と逆機能
- 価値観の源泉=経営理念/過去の成功体験。パラダイムの源泉=価値観/日常的経験。
- 共有・伝承の5ステップ:①言語での表現 ②具体的行動の共有 ③象徴の共有 ④企業内教育・研修 ⑤人の選抜。
- 定着しない原因3:①トップのコミットメント不足(最も致命的) ②共通体験の不足 ③経営システム的条件の不足。
組織文化の逆機能2:①思考様式の均質化(変化対応を難しくし多様性を奪う)②自己保存本能(i.思い込み=他への感受性喪失、ii.しがみつき)。
一問一答でチェック(第8回)
- 経営理念が示す2つの基本的考え方は?
- 組織の目的/経営行動の規範。
- 組織文化を構成する2部分は?
- 価値観+パラダイム。
- 「パラダイム」の元の提唱者は?
- トーマス・クーン(科学史家)。
- 組織文化の抽象性を補う具体的表現は?
- 行動規範。
- 経営理念が定着しない最も致命的な原因は?
- トップの具体的コミットメントの不足。
- 組織文化の2つの逆機能は?
- 思考様式の均質化/自己保存本能(思い込み・しがみつき)。
第9回
リーダーシップ、人の配置/育成/選抜
IK本 第14章・第15章KEYWORD
リーダーシップ属人性コンティンジェンシー理論真摯さインフォーマル・グループOJT管理職インフレエリート
1. リーダーシップ(第14章)
リーダーシップ=人を統率する力=人について行こうと思わせ、まとめる属人的影響力。最も本質的な役割=集団をまとめること(下向きの顔)。
- 集団内役割3:①仕事の遂行 ②集団の維持 ③仕事と集団の変革。リーダーシップは「理念と人」の統御の一部(特に属人的)。
パワーの5源泉(頻出対比)
| 地位的(属人的でない) | 属人的(真のリーダーシップの源泉) |
|---|---|
| ①懲罰 ②報酬 | ③判断への信頼感 ④個人としての魅力 ⑤正当性 |
- 究極の属人的影響力はフォロワーが決める。2パラドックス:①判断は信頼を増減両方に働く ②信頼を得る判断が業績にマイナスになりうる。
リーダー像の理論2:①普遍主義(優れた行動は共通)②相対主義=コンティンジェンシー理論(状況適合理論)(状況で適切なリーダーシップは異なる)。状況主義の問題=日和見の印象/リーダーの疲弊 → 哲学(原理原則)が必要。
真摯さ(integrity)=ドラッカー:マネジャーの根本的資質。「ぶれないリーダー」=誠意(真摯さ)+論理。変革型リーダーの条件=大きな視野(システム思考)。補佐役の重要性(松下×高橋荒太郎、本田×藤沢武夫)。
2. 人の配置/育成/選抜(第15章)
- 人事機能=処遇(=インセンティブ、第11章)+配置・育成・選抜(本章)。
- 配置が決めるもの3:人と仕事/人と人の接触/物理的位置。影響=直接4(効率=適材適所/インセンティブ/人材形成/インフォーマル・グループ)+間接1(メッセージ効果)。
- ローテーション5意味:専門性抑制/ネットワーク蓄積/適性発見(四割任用=ホンダ)/インセンティブ/活性化。
| OJT | 研修(Off-JT) | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 基本 | 補助的 |
| 3条件/意義 | 体験の場/深さ/目標提示 | 業務知識/ネットワーク/インセンティブ(+芽が出る・種をまく・畑をきれいに) |
- 育成の3条件=高い志/大きな仕事の場/大きな思索の場(「一つの志、二つの場」)。
- 選抜3パラメータ:スピード/程度/主体。公平性2=チャンスの公平性/人事評価の公正さ。
人事のダイナミクスは「配置」起点。日本=配置起点の「種まき型」(遅いスピード)/米国=選抜起点の「刈り取り型」(速いスピード)。人事ジレンマ4=効率/育成/インフォーマル/核作り/ゼロサム/エリート選抜。日本的経営の弊害=管理職インフレ。
一問一答でチェック(第9回)
- パワーの5源泉のうち「属人的」なものは?
- 判断への信頼感・個人としての魅力・正当性(懲罰・報酬は地位的)。
- 状況によって適切なリーダーシップが異なるとする理論は?
- コンティンジェンシー理論(状況適合理論/相対主義)。
- ドラッカーがマネジャーの根本的資質とした「真摯さ」の英語は?
- integrity。
- 人材育成の基本手段は?
- OJT(On the Job Training)。研修(Off-JT)は補助的。
- 日本の人事は配置起点、では米国は?
- 選抜起点の「刈り取り型」(速いスピード)。日本は「種まき型」。
- できるだけ多くを管理職につける日本的弊害は?
- 管理職インフレ。
第10回
矛盾とパラダイム転換のマネジメント
IK本 第16章・第17章KEYWORD
矛盾組織の慣性慣例のロック場のエネルギーシングル/ダブルループ学習パラダイム転換脱成熟化
1. 生まれてくる矛盾(第16章)
- 矛盾=両立しがたい複数のことを考えねばならない状況(ジレンマ・パラドックス含む)。企業発展の原動力にもなり、意図的に作られることもある。
- 矛盾の3源泉:①組織/環境/個人の間 ②発展自体が生む(i.環境自体が発展で変化 ii.内部の組織マネジメント体制に不均衡 iii.人々の学習能力の蓄積)③慣性と環境の間。環境の要請(革新・競争・代謝・多様性)⇄個人の要請(安定・調和・保存・凝集性)。
| 慣性のロック(錠) | 内容 |
|---|---|
| システムロック | 業務のシステム的つながり/管理システム(減点主義など) |
| ヒューマンロック | 思考(パラダイムの硬直性)/感情(変化への抵抗) |
2. 学習と心理的エネルギーのダイナミズム
- 学習3ポイント:①行動を媒介(経験学習・OJT、適度に難しい仕事ほど効果大)②模倣(「学ぶ」=「真似ぶ」、反面教師=社会的学習)③保守性(学んだことは消去困難 → アンラーニング(学習棄却)が必要)。
組織の知識2レベル:個人的知識のプール/組織的知識。野中郁次郎の組織的知識創造理論:暗黙知(ポラニー)と形式知の相互作用=SECIモデル。
心理的エネルギーと「場」
| 組織→個人(直接) | 場での相互作用 | |
|---|---|---|
| 還元 | 個人に還元できる(1+1=2) | 還元できない(1+1=3) |
| 性質 | ― | 創発(emergence)=場のエネルギー |
- 供給メカニズム3:一体化促進(ベクトル合わせ)/エネルギーの伝染/緊張水準を高める。
- ポジティブエネルギー=持続性が強い/ネガティブエネルギー=瞬発力が強い(火事場の馬鹿力)。
| シングルループ学習 | ダブルループ学習 | |
|---|---|---|
| 範囲 | パラダイム内部 | パラダイムを変える(学び方を学ぶ) |
| 頻度・負荷 | 継続的・負荷小 | 間欠的・大きなエネルギーを要する |
3. パラダイム転換のマネジメント(第17章)
科学史の典型例=天動説→地動説(コペルニクス的転回)。クーンはこうした転換を科学革命と呼んだ。
4ステップ(順序・頻出)
| ①トップによるゆさぶり | ②ミドルによる突出 | ③変革の連鎖反応 | ④新しいパラダイムの確立 |
- トップの戦略指向性+ミドルの現場創造性。全員巻き込み型(大衆型運動論)ではうまくいかない。「集中から分散へ」。
脱成熟化=主力事業の成長鈍化時に、新事業進出や既存事業の新戦略発想での再活性化で成長力を回復すること(=パラダイム転換の重要例)。2方向=①新事業開発 ②成熟事業の再活性化(アサヒ・スーパードライ)。4段階=成熟の認識→戦略的学習→戦略の再構築→変化の拡大再生産。
一問一答でチェック(第10回)
- 慣性のロック2種は?
- システムロック/ヒューマンロック(思考=パラダイム硬直、感情=抵抗)。
- 学んだことを意図的に捨てることを何という?
- アンラーニング(学習棄却)。
- 暗黙知と形式知の相互作用モデルと提唱者は?
- SECIモデル(野中郁次郎)。暗黙知はポラニー。
- 1+1=3となる、要素に還元できない性質は?
- 創発(emergence)=場のエネルギー。
- 瞬発力が強いのはポジティブ/ネガティブどちらのエネルギー?
- ネガティブ(火事場の馬鹿力)。ポジティブは持続性。
- パラダイム転換の4ステップ、①は誰の何か?
- トップによるゆさぶり。(②ミドルの突出→③連鎖反応→④確立)
第11回
企業成長のパラドックスと場のマネジメント
IK本 第18章・第19章KEYWORD
事前合理性/事後合理性辺境オーバーエクステンションゆれ動き場ミクロマクロループ場のパラダイム
1. 企業成長のパラドックス(第18章)
企業発展=パラドックスのマネジメント。5論点=①失敗の効用 ②辺境の創造性 ③オーバーエクステンション ④ゆれ動き ⑤偶然の効用。
- 失敗の効用:学習面=①情報的資源の蓄積 ②潜在資源の価値・限界の認識。心理面=危機が目標構造を単純化しエネルギーを束ねやすくする(モトローラ・キヤノン)。
事前合理性/事後合理性:事前を重視しすぎると「ダメだと思ったがうまくいった」ケースを逃す=「目に見えない失敗」。失敗を恐れず実験するスタンスが必要。
| 表18-1 | 事後合理性 あり | 事後合理性 なし |
|---|---|---|
| 事前合理性 あり | ケース1 | ケース2(やる前は良さそう→やったらダメ) |
| 事前合理性 なし | ケース3(やる前はダメそう→やったら成功。事前重視だと逃す) | ケース4 |
辺境の創造性:能動的成長(新市場開拓)は業界中枢より辺境の企業が生む。中枢企業はイノベーションのジレンマで起こしにくい(シュンペーター:経済主体は新しいことに反対する)。中枢の保守性3=エネルギーの安定/パラダイム転換の困難/失うものが大きい。辺境マネジメント3=土壌づくり/ポジション付与/多様性許容。
オーバーエクステンション(過度拡張)=自社の現有資源(特に情報的経営資源)から見て不足・無理のある戦略を、それを承知で実行すること。「無理の効用」で不均衡・矛盾が表面化し学習と心理的エネルギーを生む。意味を持つ場=①コア資源を形づくる ②波及効果が大きい。マネジメント4=どこで/学習への手配り/戦略的ビジョン/体力チェック。
- ゆれ動き:企業は二つの極の間をゆれ動く。なぜ中庸でないか=①情報伝達・理解の限界(焦点は単純化・一元化が良い)②一つの焦点が生む凝集性。マネジメント3=中心線を見据える/タイミング/振れの幅。
- 偶然のマネジメントの4条件:素朴な疑問を考える姿勢/大きな戦略的地図/本質的な思考/資源の自由度(3Mの15%カルチャー)。
2. 場のマネジメント(第19章)
場=人々が参加し相互作用し共通の体験をする状況の枠組み=情報的相互作用の容れもの。効果:共通理解の増大/心理的共振(同情sympathyより共感empathy)。
- 場の4基本要素:①アジェンダ(何に関する情報か)②解釈コード(どう解釈すべきか)③情報のキャリヤー(媒体)④連帯欲求。
- 「目に見える構造から目に見えないプロセスへ」。ミクロマクロループ(個人の理解⇄全体理解)→ 共通理解という秩序への収れん+心理的エネルギー。
- 場のマネジメント2:①生成(他律=場の設定/自律=場の創発)②プロセス(「舵取り」)。
2つのマネジメント・パラダイム(頻出対比)
| ヒエラルキーパラダイム | 場のパラダイム | |
|---|---|---|
| 捉え方 | 上下の階層関係 | 場の概念・思考プロセス中心 |
| 中心 | 上司→部下への命令(中央集権) | 自律・プロセス・分権 |
| 典型 | アメリカ型近代組織論/アメフト | (良い意味の)日本的経営/サッカー |
一問一答でチェック(第11回)
- 「ダメだと思ったがうまくいった」を逃す原因は?
- 事前合理性を重視しすぎること(見えない失敗)。
- 能動的成長を生みやすいのは中枢企業か辺境企業か?
- 辺境の企業。中枢はイノベーションのジレンマで起こしにくい。
- 現有資源から無理のある戦略を承知で実行することを何という?
- オーバーエクステンション(過度拡張)。
- 場の4基本要素は?
- アジェンダ/解釈コード/情報のキャリヤー/連帯欲求。
- 個人理解と全体理解の間のループを何という?
- ミクロマクロループ。
- 【表18-1】事前合理性なし・事後合理性ありは何ケース?その含意は?
- ケース3(やる前はダメそうだが、やったら成功)。事前合理性を重視しすぎると逃す。
- サッカーに例えられるのはどちらのパラダイム?
- 場のパラダイム(アメフト=ヒエラルキーパラダイム)。
第12回
企業という生き物・経営者の役割とコーポレートガバナンス
IK本 第20章・第21章KEYWORD
資源配分体分配機構システム思考コーポレートガバナンス主権論メカニズム論モノ言う株主(アクティビスト)
1. 企業という生き物・経営者の役割(第20章)
- 企業の本質(序章)=①技術的変換体 ②情報蓄積体 ③資金結合体。さらに ④資源配分体 ⑤分配機構。
| 資源配分メカニズム | 比喩 | 提唱者 |
|---|---|---|
| 市場メカニズム | (神の)見えざる手 | アダム・スミス(経済学者) |
| 組織メカニズム | (経営者の)見える手 | チャンドラー(経営学者) |
- Make or Buy:内製=組織メカニズム(技術蓄積)/購入=市場メカニズム(低価格)。選択には取引コストも影響。「組織は蓄積し、市場は利用する」(ゼロックス→アップル)。
- 分配機構:企業は富・権力・名誉・時間を分配する。経営者の社会的役割は大きい。
経営者の四つの顔
| トラブルシューター(火消し) | まとめ役(組織) | 戦略家(環境) | 伝道師(価値観の注入) |
経営者に必要な基礎要件2=マクロの思考枠組み+哲学(世界観+組織観)。「経営者の役割は株価・時価総額の最大化だ」という単純化は正しくない。過度に単純化せず全体をとらえるシステム思考が大切。
2. コーポレートガバナンス(第21章)
コーポレートガバナンス(企業統治)=企業の「市民権者(主権者)」による経営(者)へのチェック=影響力の行使。中心的課題=経営者のチェック。企業のマネジメント(事業活動の統御)とは別物。
- 主権者の2条件:①企業に不可欠な資源を提供 ②最大のリスクを負いコミット。→ 該当=株主とコア従業員(顧客・取引先・銀行は該当しない)。株主だけを主権者とすべきでない。
- 望ましいパフォーマンス=付加価値が効率的に生み出されていること。
主権論の3論理
| ①経済合理性(公正性・効率性) | ②制度的有効性(現実的機能性・チェック有効性) | ③社会的親和性 |
- 権力の正当性を裏付ける2:コミットメント主義→従業員主権/所有権の論理→株主主権(欧米アングロサクソン社会で親和性が高い)。
退出と発言(ハーシュマン):不健康な組織を回復させるメカニズム。退出=従業員の退職・株主の株式売却/発言=株主総会での議決(モノ言う株主=アクティビスト)・従業員の発言。
| 市場志向的ガバナンス | 機関志向的ガバナンス | |
|---|---|---|
| ベース | 退出(株式売却・買収の脅威) | 発言(影響力ある機関) |
| 多い国 | アメリカ | 日本・ドイツ |
| 国 | 主権論 | メカニズム論 |
|---|---|---|
| アメリカ | 株主主権 | 株主主権によるメカニズム |
| ドイツ | 株主と従業員が分かち合う | 従業員が経営者選出に49%参加(労働共同決定法) |
| 日本 | 建前は株主主権、本音は従業員主権 | 従業員主権のメカニズムはほとんど未整備。株の持ち合い |
二重の無責任:①経営者(他人の財産を預かり真剣さ不足)②株主(株価・配当にしか興味なくコミットしない)。これは株式会社の利点の裏返し=宿命。改革の基本=長期コミットの株主比率を高める(従業員株主の促進)。
一問一答でチェック(第12回)
- 「見えざる手」「見える手」を唱えたのはそれぞれ誰か?
- 見えざる手=アダム・スミス、見える手=チャンドラー。
- 企業が分配する4つのものは?
- 富・権力・名誉・時間。
- コーポレートガバナンスの主権者にふさわしいのは誰か?
- 株主とコア従業員(2条件を満たす)。
- 「退出」と「発言」を論じたのは?日本はどちらベースか?
- ハーシュマン。日本は機関志向=発言ベース(米は市場志向=退出ベース)。
- ドイツで従業員が経営者選出に参加する割合と法律は?
- 49%、労働共同決定法。
- 経営者・株主がともにコミットしない問題を何という?
- 二重の無責任(株式会社制度の宿命)。
総まとめ
全体マップ・人名/理論 早見表
直前チェック用IK本の4部構成(背骨)
| 部 | マネジメント | 内容 | 回 |
|---|---|---|---|
| 序章 | ― | 企業とは/マネジメントとは(全体像) | 1 |
| 第Ⅰ部 | 環境のマネジメント | 戦略・差別化・ビジネスシステム・多角化・企業構造・国際化・資本/雇用 | 2〜5 |
| 第Ⅱ部 | 組織のマネジメント | 組織構造・インセンティブ・計画/コントロール・理念/文化・リーダーシップ・人事 | 6〜9 |
| 第Ⅲ部 | 矛盾と発展のマネジメント | 矛盾・パラダイム転換・成長パラドックス・場 | 10〜11 |
| 第Ⅳ部 | 経営者と統治 | 経営者の役割・コーポレートガバナンス | 12 |
人名 → 理論/概念(「誰が」型対策)
| 人名 | 理論・概念 |
|---|---|
| 伊丹敬之・加護野忠男 | IK本『ゼミナール経営学入門』(一橋・神戸のCOE) |
| ポーター | ファイブ・フォース・モデル |
| プラハラード&ハメル | コア・コンピタンス経営 |
| クリステンセン | イノベーションのジレンマ |
| オライリー | 両利きの経営 |
| ドラッカー | 事業の定義/真摯さ(integrity) |
| アンゾフ | 戦略的/管理的/業務的意思決定 |
| BCG | PPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント) |
| バーナード | 誘因(インセンティブ)/組織均衡論(+サイモン) |
| マズロー | 要求五段階説 |
| サイモン | 限定合理性/問題解決 |
| カーネマン | 行動経済学『ファスト&スロー』 |
| セルズニック | リーダーは組織に理念を注入する |
| トーマス・クーン | パラダイム/科学革命 |
| ポラニー | 暗黙知 |
| 野中郁次郎 | 組織的知識創造理論/SECIモデル |
| シュンペーター | イノベーション=新結合/新しいことへの反対 |
| アダム・スミス | (神の)見えざる手=市場メカニズム |
| チャンドラー | (経営者の)見える手=組織メカニズム |
| ハーシュマン | 退出と発言 |
超頻出「◯個の分類」総ざらい
- 経営学3分野(戦略/組織/管理)/4つのマネジメント(環境/組織/矛盾と発展+階層)
- 情報的経営資源の3性質/戦略の定義(第一・第二)/戦略成功2条件(外向き・内向き)
- 多角化3論理(範囲/リスク分散/成長)/PPM4象限/ドメイン表現3軸
- 境界線書き換え5タイプ/M&Aリスク4/国際化発展段階5/国際3戦略
- 資金調達3ルート(直接/間接/内部)/三種の神器3/雇用慣行4
- 三つの働きかけ(戦略/システム/理念と人)/組織構造5設計変数/組織4トレードオフ
- マズロー5段階/インセンティブ5種/成果主義の難しさ3
- 組織文化=価値観+パラダイム(+行動規範)/定着しない原因3/逆機能2
- パワー5源泉/選抜3パラメータ/人事ジレンマ4
- 矛盾3源泉/慣性ロック2種/学習ループ2種/パラダイム転換4ステップ/脱成熟化4段階
- 成長パラドックス5論点/場の4基本要素/偶然のマネジメント4条件
- 企業の本質5/経営者の4つの顔/主権論3論理/退出と発言
出典:伊丹敬之・加護野忠男『ゼミナール経営学入門』(IK本)に基づく講義スライド(第1〜12回)を整理。試験直前の暗記用。